昨夜、姪っ子たちとクリスマスツリーの飾り付けをした。
張り切るお子様達に「壁側の方はどうせ見えないんだから、表ばかりを飾り付ければ2倍ゴージャスになるのだぞ。」と、世の中のカラクリを教え込み豪華にデコレーション。
これは大人の仕事な、と言い聞かせて、一番楽しい電飾のセットを完了。
部屋の灯りを消して、イルミネーションON!
ぺかぺかと煌びやかに点滅するツリーに魅入られたちびっ子たちを眺めながら、「この点滅って、ひきつけとか起こさないよな?」と下らない事を考えていると、不意に上の子に質問された。
「サンタさんはお家に煙突が無いのに、どうして中に入ってこれるの?」
う~ん我が姪ながら鋭い。
手品?超能力?と問い詰めてくるお子様に、貴方ならなんと答えますか?
ここは無難に超能力でしょうか。
三太さんには不思議な力があるのだよ~ホ~ゥホウホゥ。とか朗らかに笑えば、なんだかOKな気もする。
しかし、ただ家の中に入ることができる能力では芸が無い。
やはり子供たちのアイドル、童心の最後の砦であるサンタクロースたるもの、空き巣が喜びそうな壁抜けなんかの能力では問屋が卸さないだろう。
問屋が卸してくれないとプレゼントも仕入れ不能である。
やはりサンタ独自の能力であるべきだ。
俺が考える彼にふさわしい特殊能力。
それは…
煙突の無い家に煙突を創り出す能力だ!
まさに、サンタ以外には、何の役にもたたない能力と言えよう!
むしろ、この能力を持っているがために、サンタはサンタになろうと決意したのだ。
季節労働のうえに、きつくて寒くて過密スケジュール、おそらく継ぐ人も居なかったであろうサンタ業界に、新しい風を吹き込んだ彼を、大いに応援しようではないか!
でもサンタさん、こっそりツリーの裏を見るのはやめてね。
ただの、飾り気の無い、木ですから。