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住宅街を気取って歩く猫を見かけた。 黒猫だった。
こんな霧雨に煙る夜もあいつは濡れるのも意に介さず、その闇に融けた身体を時折街灯の下で瑠璃色にきらめかせながら、優雅に歩いているのだろう。
野良猫の自由。 肉球の下に湿った冷たいアスファルトを感じる、しみったれた完全な自由が、あいつに気高さを与えているのだろうか。
そんな事は疑問に思うまでも無く、答えを知っていたはずなんだがなあ…
…腹減った。 なんか喰おう。